刃物は「切れ味・刃持ちのよさ・研ぎやすさ」 熊本の田舎のかじや 【西田刃物工房】 

包丁一つで料理の出来、楽しさが変わります。ナイフ一つで作業の効率、手間が変わります。 刃物に関するご質問、随時承ります。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「包丁はやっぱり和包丁が1番切れる!」・・・と思われている方はかなりいらっしゃると思います。
確かにステンレスなどに比べれば切れ味・刃持ち・研ぎやすさは比べものにならないほどいいですが、それは
「よい本物の和包丁」を使った場合の話です。
和包丁でも、
機械生産の大量生産品や、鍛冶屋の腕によって悪いものはいいステンレスの包丁以下の物もあります。
このブログでは、いい包丁の選び方や研ぎ方、他にも色々と刃物に関するお役立ち情報を書いておりますので是非ご参考にされてください。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


数年前まではナイフのシースって、ナイフの付属品として位置付けていましたが、ナイフショーやレザークラフト作家の作品を見ていくうちに、シースも1つの作品だと気づき、それからシースにも凝りだしました。

 

それで、ある程度のレベルまで製作できるようになってきたので、うちの定番シースができるまでをブログにまとめておきます。

 

プロではないので、レザークラフト職人さんからみればまだまだでしょうが、外注でなく自分で製作されているナイフメーカーとしてはそれなりにできていると思うので、初心者さんの参考くらいにはなると思います。

 

今回製作したのはナイフ2本と、左用シースだけの注文品です。

あまり細かく説明すると長くなるので簡単に(^^;)

 

 

まずはナイフの型を取り、革にうつしてカット。

 

 

ベルトループ部分からの接着面は薄く漉きます。

 

後からできない部分はこの状態のときに角を落として丸みを出します。

 

 

コバ部分も完成してからやる部分と組み立て前にやる部分があります。

個人的意見ですがコバの仕上げはかなり重要で、この部分を見れば素人かそれなりにやっている人かがわかる部分だと思います。

 

 

接着後、剥がれることはほとんどないのですが、強度アップと裏が殺風景なので縫います。

この時、糸が擦れて切れたりしないように、軽く溝を彫ります。

この溝に糸が入り、表面にでないので切れにくくなります。

 

 

縫い終わったら、今度は刃に合わせて中子をカットし接着します。

 

 

 

接着後、乾くまでしばらく置いといて、その後ベルトグラインダーで形を整えて、縫い穴をあけてから1番辛い手縫いです。

ロー引きされた糸はべたべたしますし、2穴おきにグッと締めるのでずっとやってると指がすごく痛くなります。

このサイズ3つも縫うとなると下手すりゃ指切れちゃうので、今回は指サックを使って縫いました。

痛みはさほど素手と変わりませんでしたが、ベタベタしないだけでもよかったです。

 

 

縫い終わり。

でもこれであとはホックつけて終わり!ではありません。

この日に完成はできません。

なぜかというと、これからこのシースを全て水で濡らし、ラップ巻いたナイフ本体を入れて、形を整えるから。

濡らして形を整えて、1日乾かすことで、革も硬くなり、見た目もよくなります。

 

 

次の日乾いた後、ホックを取り付け、コバの最終仕上げを施し、シース全体にレザー用ワックスを塗りこんでやっと完成です。

 

 

 

この3つ作り上げるのにトータル3日かかりました。(他の仕事もしつつなので)

 

 

そして、今回革のグレードがさらにアップ!

イタリア産最高級牛ヌメ革を仕入れましたので、現在製作中のニッケルダマスカスナイフのシースに早速使おうと思っています。

ご期待ください!

 

 

同じカテゴリの記事
この記事へのコメント

コメントする









 
この記事のトラックバックURL
トラックバック